渦巻き溢れ、焦がれる想い

                   ―― ただ貴方に逢いたい

沖縄の伝統組踊り『執心鐘入』を言語を使わない舞台に作品化。

般若・蛇への変貌。中城若松を愛した、宿の女の想いは報われるのか。

ACO沖縄が描く独自の舞台、今まで語られなかった切ない結末とは・・・

  

あらすじ

 勉学に熱心で優秀と評判の中城若松は、首里城に奉公にあがる旅の途中、日が暮れ、森に迷い、途方に暮れていた。

一軒の家を見つけた若松は、出て来た家の女に「一夜の宿を」と頼む。女は若松に一目ぼれし、やがてふたりは恋に落ちた。が、若松は女を振り切り旅立ってしまう。若松を慕って追う女は執念のあまり蛇になり、とうとう恋に狂って鐘とともに若松を焼き殺し自らも命を絶つ。

成仏できずにいる女は、若松を隠した鐘が新しく再建されると鬼女となって再び鐘に憑りつくが、鐘を守る坊主たちによって、あの世へ送り出されてしまう・・・。



言葉に頼らない表現で激しい恋を舞台化

 玉城朝薫の組踊「執心鐘入」は、能「道成寺」の影響下に作られた作品として知られています。道成寺伝説には、第一伝説とその後日談というべき第二伝説があり、能は第二伝説を劇化したものです。朝薫はその第一伝説の前半と第二伝説を結び付け、能の「安達原」の趣向を織り交ぜて「執心鐘入」を創ったと言われています。

この作品は先行作品を見据えつつ、沖縄の伝統文化である組踊の様式、琉球舞踊の美しい所作などで沖縄の新しい道成寺伝説の総体を作品化するものです。



琉球王国時代、玉城朝薫によって創られた沖縄の伝統芸能「組踊」は日本の国指定文化財であると同時に、2010年ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。



出演者

宿の女: 佐辺良和(2016, 1/8) 花岡尚子(2015, 12/11

中城若松:田口博章

コロス: 宇座仁一 金城真次 砂川政秀  岸本隼人 

地謡:島袋奈美

※写真は舞台のイメージです。(出演者が異なることがございます。)

 

スタッフ

脚本・演出:ふじたあさや

音楽:川崎絵都夫

振付:知花小百合

舞台美術:池田ともゆき

照明:坂本義美

音響:山北史郎 

音響オペレート:犬養憲子

衣裳:知念瞳

演出助手:前里茜 國仲正也 三浦基雄

舞台監督:竹内義人

企画制作:下山久

 

平成27年度沖縄県文化観光戦略推進事業

支援◎ 沖縄県 公益財団法人沖縄県文化振興会

主催◎ 一般社団法人エーシーオー沖縄